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エメラルド色の、その瞳の奥を 


初めて、彼と寝た夜
あなたのことを思い出した

それは、夏の始まりの
熱気のこもった夜で

あなたと出会ったのは
まだ春始まって間もない
爽やかな、淡い白い午後だった


あなたとは、いつかはダメになることを分かっていた
私たちはあまりに違いすぎて
いつも、すべてが手探りだった


私たちの間にあった
言葉にできない
甘いしっとりとした空気

私をのぞき込むあなたの大きな緑色の目を
この世のどんなものよりも
愛おしいと思った


いろんな人が
「どうしてあの人なの?」
と言っていることを知っていた

それでも、
私たちがあまりに幸せそうにしているのを見て
まぁそれならいいか、と
少しずつ思い始めてくれていることも知っていた


あなたなりに
精一杯優しく
そして愛してくれていたね




初めて彼と寝たとき
泣きたい気持ちであなたのことを思った

もう、あなたの
あの不器用な愛撫を受けることはなく

私にキスをするために眼鏡を取る仕草も
私のために氷を砕く仕草も
もう見ることはないんだと思った


いつかくるべきだった時が来たんだと
熱っぽい空気の中で
ぼんやりと思った



いつまでもいつまでもいつまでも
覚えている

あなたの、優しくて綺麗な心と
硬い髪の手触り
眼鏡越しの大きな目と
毛布をかけてくれる仕草
温かいその体


そのエメラルド色の瞳が
いつか、私の腕の中にあったこと




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太陽と水飛沫の中で 


「ちょっと下の方の川がどうなってるのか見てくるね」
と出かけたきり
2時間も3時間も戻ってこなかった私を探しに来て
ジャックダニエルボトルを抱えて、水に浸っている私を見つけて
「いつの間に手に入れたの?」
と笑った

川の真ん中に佇んで
いつまでも水遊びをしている私たちを眩しそうに見ながら
サンダルが流されないように、ずっと見ていてくれた


川岸には
キティちゃんのタトゥーを入れた、可愛いものが大好きな女の子と
私の水鉄砲の飛沫に笑う、キラキラとした妖精みたいなゲイの男の子たちがいて
ウイスキーを一気飲みして、「This is a good shit!」とつぶやく私を
可愛いと言って笑った


川の上では
クリスタルがタコスを作ってくれていて
「Thank you, Chrystal」と私が言うと
クリスタルのお尻を足の指先でつつきながら、シェルダンが
「Thank you for existing, Chrystal」
と言った


道端では
道に迷って、同じ場所に再び現れてしまった私たちに
花飾りをつえけた女の子と、緑のひげのメガネをつけた男の人たちが
「Try it again!」
と励ましてくれた


遠くで私たちを見つけて
「Those girls!」と叫ぶ声

みんながくれる
息が苦しいぐらいに強くて長いハグと
すれ違うたびに見せてくれる
太陽のような大きな笑顔


私たちの周りには
愛があふれていて
私たちは本当に愛されていて
どこにいっても、みんなが優しかった


この世界と
それを彩る妖精たちが
いつまでも幸せに
こうして笑っていられますように


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最後の夜 


最後に
まだ彼のことを好きな状態で
ああやって会えてよかった

幸せそうに、私のためにカクテルを作る姿を見ることができて
同僚のトッドやベンたちとも
会うことができて


夜中の1時に、手をつないでタクシーで帰って
一緒にシャワーを浴びて
眠る前に抱き合いながら
私と抱き合うことが好きだと言ってくれた


あの夜が、最後の夜になるなんて
私たちは知らなかったよね


予感のような、小さな悲しい塊が
次の日目を覚ました私の中にはあった



それでも
私が幸せだったように

あなたもきっと
幸せだっただろう

キラキラとした、あの世界を
見せてあげることができたことを
誇りに思おう


いつか
どんなに苦しくても
あなたが、その時間があってよかったと
人生を優しく振り返られるように



ありがとう

あなたと出会えたことも
私の人生の、一つの奇跡だったよ


I'll do anything to go back and re-do 


時間を遡って
あの瞬間をやり直せるのならば
何だってする


彼の言葉を聞いて
泣いた私は

もう一度やり直しても
きっと同じことをするだろう


それでも
もしももう一度やり直せるのなら

私たちは何だってするだろう



手を放す瞬間 

最後に、ああやって
何事もなかったかのように
みんなで、はしゃげてよかった

あんなに一緒に過ごしていたジュリアンも
マックスのときのことから知っているサムも
I miss you と言ってハグをくれたエイミーも
いつもの、笑顔の可愛いブリエルも


みんながいなくなったあと、
お酒が足りないとか、散々駄々をこねて
そうして
私を抱き上げて、グルグルと回して

ベッドに倒れたあと、目が回ったと責める私に
Me too、と、
息を切らしながら言った


優しいキスをして
私を見つめる
3センチぐらい先にある、目を見ていた

近くで見ると
瞬きという行為は、こんなに儚く
その目的は
何かをもっとよく見ようとする目的だけの
なんて切ない行為なんだろうと思った


暴れて、私が悲鳴をあげるくらいに
首元に散々に噛みついたあと、
す、っと体を離して
静かに
Time to go?
と聞いた

その
悲しみとやけくそさと
そして理性の、混ざった目を
忘れない


26歳の、私に恋をした、可愛い
綺麗で壊れた心の男の子


壊れた心で
一生懸命に
それでも

私のことを
大事にしようと

今の私の状況を
尊重しようと

やけくそにもワガママにもいくらでもなれたあの状況で
がんばって踏みとどまってくれた、彼に

ありがとうと

見せてあげるばかりだったこの恋のなかで
初めて
そう思った



人をdefineすること 


マーケット通り沿いを歩いていたら、
中国系のお店から、長い棒を持った男の子が走り出してきた

その後をあわてて追いかけるお店の女の人たちを見て
近くを歩いていた男の人が、その男の子を追いかけながら叫んだ

「Stop! Stop! It’s not worth it!!」
(待て、止まれ!そんな価値ないって!)


その言葉を聞いて、すごいな、と思った


その男の子が何か悪いことをしたのであろうことは
誰から見ても一目瞭然だった

それでも、その男の子を、
その一目瞭然の状態で判断することなく、
罵るわけでも、とがめるわけでもなく、
「君の人生の価値は、そんな一掴みのお金で台無しにしてしまうほど意味のないものじゃない」と

たった一瞬に
そういった思考回路になれるその男の人を見て
すごいな、と思った


私も
誰に対しても公平に
ちゃんと敬意を持って
目の前の一瞬の「点」ではなく、
その人の人生を「線」で考えられる人でありたいと思った


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誕生日トリップ 


木曜日に散々遊んだ金曜日の待ち合わせの前
「今日は違う男の子がくるけどよろしくね・・・」
と事前メッセージを送る私に

「大丈夫!ともこの男に一回以上会ったことない。慣れてる!」
と返してくれた親友。


「あの人とダメになったんだって?」と電話でいうお母さんに
「うん!でも仲良くしてて、いまからみんなでごはん食べるよ!」
と返したら

「あれ?遠距離じゃなかった?」と言われて
「あ、そっちの人か!」
と返されて無言のお母さん。


「さっきあそこでちゅーしてた男の子は誰?」と聞かれて
「うーん、Joeか、Johnか、Josh・・・・」
としか答えらえない私。


こんなのでいいのかな・・・、と思いつつ
誕生日を迎えました。


水曜日の夜に
知っている人と知らない人ごちゃまぜでたくさんショットをおごってもらい(おごったような気も)
親友と二人で酔った勢いで書いた絵。

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いつまで経ってもなぜか消されない、バーの黒板に残るいつかの落書き。

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今年もマイペースで幸せで、人を少しでもハッピーにする一年を。


Re: 2015年の抱負 


まだ12月だけど、2015年の抱負に対して、できたこと、できなかったこと、そして学んだこと。


一日に一人以上の人を幸せな気持ちにする

たくさんの人を幸せにしようと、頑張ったと思う

奢った気持ちではなく、誰かの笑顔を見ることで、ただ幸せな気持ちになれた
誰かが幸せそうにしている姿を見て、逆に幸せな気持ちになった
どんなに頑張っても、幸せな気持ちにしてもらうばかりで、与えてもらってばかりだなぁと思った

それでも私は、誰よりも大切な人を傷つけて、他にも何人かの人たちを、無防備に少しだけ傷つけた
ありがとうという気持ちと、どうしようもないごめんねの気持ちが入り混じった一年だった

来年はもっと大人になって、自分のことよりも、もっと周りの人の気持ちを考えてあげられるようになりたい


本を書く

あっという間に60%ぐらい書き上げたあと、主人公がいい子になりすぎてしまって、セクシーじゃなくなって、どう取り扱っていいかわからなくなって、
最初から書き直していたら、あっという間に11月になっていた

それでも、苦しかった3月のある夜に、大好きな音楽さえ耳に入らず、放心状態で本を書いていたら、本の中の人たちが、いろいろなことを抱えつつも、彼らなりに一生懸命に生きていて、私も頑張ろう、と思えた
彼らが抱える人生の試練に比べたら、私がいま手放そうとしているものなんて、ちっぽけなものだと思えた

本という世界のすごさを知った


日本のメディアにパーティの記事を書く

実は、恋の駆け引きについても、依頼を受けていくつか記事を書いたのだけど、
結局、「記事」という形式が自分には合わないことが分かった

起承転結のない行き当たりばったりの人生を生きているので、
論理的に起承転結のある文章は書けないみたい


精一杯に人を愛する

精一杯愛せたと思う

そして、愛することには、いろいろな形があるということも学んだ

愛することと、何もかもを受け入れることは違うのだということ
心配をかけてしまったとしても、苦しいときに、「苦しい」と言える愛の形もあるのだということ

そして、
どんなに大切に思っていても、手を放してあげる愛の形もあるのだということ


自然の中で音楽を聴いて幸せな時間を過ごす

100点満点
特に、Symbiosisの、音楽と湖と木々と優しい人たちに囲まれた時間は最高だった


自分が本当にやりたいことを考えて、それに向かって進み始める

初めて、仕事が楽しくて楽しくて仕方ないという感覚を覚えた
やればやるほど結果につながるという面白さも知った

際限なくくるスタートアップやチームの人たちからの相談に、ひとつひとつ一生懸命に乗っていたら、全部の会社が自分の一部のような気持ちになって
できることがあれば何でもしてあげたいというような気持ちになった

同時に
私がこうなるまで辛抱強く待っていてくれた彼らを、心からありがたく思った


知らないことを勉強する

Spotifyの音楽を通して、世界のいろいろな友達と、より深くつながることのできた一年だった
コンサートで出会ってできた友達や、Uberに乗っているときに出会って遊ぶようになったバンドの人たちもいた
「この曲もいいよ」と言って友達が送ってくれる曲たちから、音楽の世界が大きく大きく拡がった

音楽は、本当に無限大だと思う


ゲイ文化とかについては、クラブで、3割ぐらいの割合で女の子から口説かれるぐらいに極めてきた気がする
そして、恋愛について、他の人の恋愛やその考え、形態を批判することをやめた

浮気だろうが、Open relatioshipだろうが複雑な関係だろうが、みんながそれぞれの責任でやっていること
何が正しくて何が間違っているなんていうことはないんだと思った
私にできることは、私が大切な人に対して、誠実に、傷つけないように有ること
ただ、それだけ

毎日フランス語日記を書いて送っていた先生とは、親友や恋人にも話さない世界を共有して、うまく説明できないぐらいの、深いつながりが生まれた
日記を通して、それぞれがお互いの人生を生きているみたいだった
そこからフランス語の音楽を聴くようになって、また音楽の世界が拡がった


体にいいものを食べ、よく運動をして、よく眠る

野菜とたんぱく質をよく食べて(チョコレートもときどき食べて)、たくさんヨガとお散歩をして(ダンスもときどきして)、よく眠った一年間だった

ヨガの先生や生徒たちと仲良くなって、一緒に遊ぶようになって、顔見知りなだけじゃなくて、いろいろな人の人生や性格を深く知ることのできた一年だった
ジムの帰りによく寄った近所のWholeFoodsは、明るくて優しいエネルギーが溢れていて、買い物をするだけで、心が温かくなった


グリーンカードをとる

現在進行中

そして、一年前と全く同じ言葉を、いまでも変わらずに思う

この場所が好きだし、私は幸せだし、絶対に離れたくない子がいる
人生がたとえあと二年しかなくても、私はここにいて、たくさん音楽を聴いて、ヨガをして、彼女のそばで本を書いていたい





香りは永遠に 


久しぶりにKiehl'sのココナッツのリップクリームをつけたら
ふっと
生温かい5月のシアトルの夜の空気が拡がった

匂いは、なによりも唐突に
強烈に記憶を呼び起こす


ココナッツのリップと、市場の人混みとコーヒーと古本の混ざった匂い
傾きかけた太陽の柔らかい光が
観覧車と水面をキラキラと照らす風景が

まるで目の前にあるかのように



15歳の頃の彼がつけていた、ウルトラマリンの香水

原付で通ったピザ屋のトマトソースの匂いと
バイクのオイルの染み付いた白いバン

その香りの傍にいるだけで
何もかもが大丈夫なような気がした

その香りとすれ違うたびに
あの頃に手が届くような気がした



コロンビアの結婚式で、真夜中に何気なくViktor Rolfの香水をつけたら
INSEADの最後の方の、切ない夜の匂いがした

まるで、あの夜に戻ったかのように
バスルームを出たら
いつものように少し酔った皆が、笑って踊っているかのように

当然ながら
外には新しい夜が拡がっていて

でも
匂いは永遠に上書きされない



やがて時が経って、いろいろなことが変わって
思い出さえ、もう切なくなる必要のないものになっていたとしても

匂いだけは執拗に、その時間に留まり続けて
残酷なくらいに唐突に
私たちを時々過去へと連れ戻す



ウイスキーとタバコと
冬の夜の空気と月の匂いを混ぜたら
一年前のあの頃を触ることができるんだろう

たとえもう二度と戻ることがなかったとしても
何度でも戻ることができるんだろう




土曜日の朝 


くぅくぅと泣く、濡れた塊を抱いて病院へと車を走らせながら
この子が助かるんだったら何もいらないと思った

腕に乗せられた頭を
改めて、小さいなぁと思った


どうして、夜中に起こしてくれなかったんだろう
苦しかったなら
もっと泣いたり、ひっかいたりしてくれてよかったのに

目が覚めたときに、視界の片隅に入った
哀しそうな苦しそうな目を何度も思い出した
どうしてもっと早く目を覚ましてあげられなかったんだろう


病院に入ったっきり、二度と出てくることのできなかったふゆのことを思い出した
雪ちょんが助かるなら、仕事もお金も楽しいことも、この生活も
何もいらないと思った

私はいつもこんなとき
ただ、祈ることしかできない


淡い太陽に包まれた、まだ静かな街は
なんだか夢みたいにキラキラしていて
あの、晴れた土曜日の朝を思い出した


車の中でくぅくぅと泣く私たちが、あまりにも対照的で
なんだか世界でふたりぼっちみたいな気持ちになった







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