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 2014-10 

友子 


いつも、辛い夜があるたびに、
人って優しいな、と思う。

サンフランシスコの真夜中に電話をしてくれる、
本当は仕事中だったり授業中だったりする、時差のある優しい友達たちのことを思う。



立ち止まって、戻ってきて、なんか元気ない?と聞いてくれる同僚。
私の手を見て、猫にひっかかれた傷を、消毒して、絆創膏を貼ってくれた。


遅刻して、提出した時間休届を、HRにはまわさずにこっそり捨ててしまう上司や、
食べ過ぎてしまわないように預けているチョコレートを、いつもよりたくさんついでくれる同僚。


恋人が眠ってしまったのを見計らって、起き上がって「大丈夫?」と電話をくれる友達。
関係ない話ばかりをして笑わせて、それでも、本当は心配してくれていることを知っている。




私は、幸せだと思う。


自分でも予測がつかないくらいに気まぐれで、自分でも呆れるくらいに突拍子もなくて、
自分でもときどき自分をアホだと思うくらいなのに、
それでも、そんなアホな私を、こんなにも愛してくれる人たちがいることを幸せに思う。


私がどれだけみんなに無理をさせてしまっているのか、
私のせいで、睡眠不足になってしまったり、仕事がちゃんとできなかったり、みんなきっとしているのに、みんな全然そんな素振りも見せないで、優しい。


「友達がたくさんできますように」と二人がつけてくれたこの名前を、ありきたりで嫌いだった時期もあったけど、いまは、こんなにすごい名前はないな、と思う。



いつも、手を伸ばせば、誰かが必ずこの手を握ってくれることを知っている。

たとえ本当は手を伸ばさなかったとしても、それを知っていることが、
私を泣きたいくらいに幸せな気持ちにして、また、背中を押してくれる。


今日もがんばろう、と思う。