Archives

 2014-11 

Trick & Treat 


大きな2つの影に付き添われておぼつかない足取りで歩く、小さなお化けのかたまりたちが可愛くてたまらなかった。


夕方になると、会社の大人たちの落ち着きがなくなって、みんな、早々に早退していく。
町に溢れるたくさんの子供たちと、ベビーカーからはみだすオレンジのマント。

雨上がりの涼しい風に吹かれながら、そんな家族たちを見ていたら、
なんだか、愛おしくて泣きたいような気持ちになった。

本屋のおじさんが、Happy Halloween!と言って手を振る。



バスの中は、王様やドラキュラやマイケルジャクソンなんかが共存していて、
なんだかどこに向かっているのかわからないような感じになっていた。

白い羽をつけてバスの背に腰掛ける私たちを、
蝶ネクタイをつけたおじさんが優しい目で見ていた。


いまが現実じゃないような、
このモラトリアムが、永遠に続いていくような感覚。

この街の住人たちは、みんなモラトリアムの中に生きている。



10644603_10203886151646871_4351791871128271219_n.jpg