パリ
パリにいると、自分だけ孤立して時間が流れてゆくような感じがする。
ケニアやカルフォルニアにいたときと同じ、自分をつなぐものがなにもない、隔離された世界。
INSEADのあるFontainebleauにいると、町中が大学の延長みたいな感じになる。
レストランで同級生に会わない可能性はまずなく、お城で毎日のように開催されるパーティは全員がINSEAD生。
あまりにみんなが集団で行動するので、週末のオランダ旅行でさえ同級生に出くわしたりする。
私はたぶん、一人で考えたり、感じたりすることが好きなんだと思う。
外界から離れれば離れるほど、たくさんのことをより敏感に感じるようになる。
大勢の知り合いに囲まれているときっと、自分を守るためになにかの扉を閉じてしまうんだろう。
INSEADのようなめまぐるしい特殊な文化の世界にいると、流されて自分を見失ってしまうことは簡単で、失わないように知らないうちに警戒しているんだと思う。
星野道夫があんなに心に響く文章を残したのは、きっとアラスカという特殊な環境がそれを許したからなんだろう。
ゆっくりと流れるパリの時間。
フランスの高い空が好き。
- [2011/04/18 07:28]
- モラトリアム |
- Trackbacks(0) |
- Comments(0)
- Permanent URL |
- TOP ▲
Trackbacks
Trackbacks URL
http://yumemora.blog54.fc2.com/tb.php/302-c463ac2f
- | HOME |
Comment Post