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ある人 


久しぶりに、好きだなぁと思った人のことについて。

出会ったのはたしか去年の今頃で、くるっとした子供のような好奇心満載の目が印象的だった。思ったことをそのまま口にする無邪気さと、周りの目を気にしない自然さが、無意識のうちに人を惹きつけている感じだった。

そのあと偶然会うことがあって、連絡先を交換して、フランスに来る前にもう一度だけ会った。

渋谷のカフェで、小さなリュックを持って、「明日からベトナムに行くんだ」と言っていた。
「リュックには何が入ってるの?」と聞くと、「パソコンと、水着。えっ、何か忘れてるかなぁ」と答える。

よく聞くと、最近はそのカフェが内接されているホテルで暮らしているらしく、「年に日本には数ヶ月しかいないから、ホテルのが安いかなと思って暮らしてみたけど、なんだか落ち着かないね、きついねー」と、まるで心から懲りたかのように言っていた。

「一応パスポートのコピー取っておいたら?なくすかも」という私の言葉に、素直にホテルのコピー機にコピーを取りに向かう。オトナなのか子供なのかよくわからない、不思議な空気。


彼はまじめな本も書いているらしいのだけど、いつも心に残るのは彼の自分を映すような文章。
結構前のエントリーになるけど、「英国から愛を込めて」と「挫折はしてみるもんだ」は、なんだか心響くものがあっていまでも時々読み返す。


いつも思うのだけど、人は完全な異文化にいるときに、すごくいい文章を書くような気がする。
言葉の壁のせいで思っていることを簡単に口にしてしまうことができないから、心の中に飲み込むようにして何度も反芻されて、まるで自分と話すような文章になるんだろう。

彼のように、オトナになってもいつまでも壁のない、スポンジのような心と好奇心を持って世界と向き合っていられたらいいなと思う。



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