真夜中の砂浜 


ハイヒールで砂浜を歩いたせいで、鞄や靴から大量の砂が出てきた。

裸足になろうとするとみんなが靴やジャケットを貸してくれて、
最後の方は、靴下の人とか裸足の人とか上半身裸の人がいて、もうなんだかよく分からない感じになっていた。



いつも、別れを言うときになって初めて、出会ったことを後悔するぐらいに悲しい。


この夜の、気が狂ったような風の音や冷たい砂、浜辺で飲んだテキーラの味やバカみたいなみんなのテンションを、これからもきっと何度も思い出すんだろう。

夜の闇と月明かりとビルの光のせいで、みんなの笑顔がなんだか光の尾をひく映像のように見えた。
またいつか、世界のどこかで会えるんだろうか。



時々、「こんな風に『もう二度と会えないかも』って思う人はなかなかいない」と言われる。
これからどうするのと言われても、どの大陸にいるのか、またいつかどこかに戻ってくるのか、自分でさえも検討がつかない。

寂しい、寂しいと思いながら、
こうして手を放しつづけているのは、私の方なのかも知れない。



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