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シンガポール 


2009年の春に、初めてシンガポールに来た。

その前に旅した国がインドだったこともあって、シンガポールの清潔さや便利さは本当に衝撃だった。
様々な国の人々と文化が混沌とした、でもそれを完璧に隠したディズニーランドのような街。



あのとき、ここで知り合った、夢と興奮の固まりのような卒業生たちと、ルーフトップバーに行った。
何気ないビルの駐車場を抜けると突然現れる、異常な空間。

空に浮かぶ彩りどりの光と、真っ暗になることのない映画館のような空を見ていたら、なぜか急に、INSEADを受けようと思った。

どうしてそう感じたのか分からないまま、INSEADに入学し、一年が過ぎた。


今になって、どうしてあのときINSEADに行こうと思ったのかがなんとなく分かる。

私はたぶん、シンガポールが嫌いなんだ。

全ての価格が異常な組み合わせで設定されていて、全ての景色が完璧に整えられた街。

バーの隣に立っていた白人が、ひたすらルイヴィトンを何個一気に買ったみたいなことを女の子に話していた。
全く違うはずなのに、高校の頃働いていた、まるで幻想のような夜の街を思い出した。


あの頃、研究者からベンチャーに行ってコンサルタントになって、どんどんと周りの環境が変わっていた。
毎晩のようにタクシーで西麻布に行って、いまはもう記憶にさえないような話ばかりをしていた。

あの日、シンガポールの空の下で、色とりどりの光の中で踊る人たちを見ていて、いつの日か、ここを越えようと思った。
この異常な空間の中に入りこんで、でも決して属することなく、ここを越えていこうと思った。


一年が経って、同じ空の下で、
カンボジアで見た赤土の中の緑とピンクの花々と、顔をくしゃくしゃにして笑う子供たちのことを思った。

カンボジアで買った8ドルのドレスと、12時間が経って手の中にある誰かが買ってくれた30ドルぐらいのカクテルを見ていたら、なんだか全てがクリアになったような気がした。




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