スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

世界の居場所 


INSEAD生といるとこんなに安心するのは、
みんな、何かをどこかに置いて来た人たちだからなんだろう。

いつも、どこかを去るたびに、
もうこのコミュニティに完全に溶け込むことはできないんだろうと感じてきた。
いまだから優しい気持ちで言えるけど、パリの会社を辞めると決めたあと、同僚の中には全く態度が変わってしまった人もいて、悲しい思いをしたりもした。

Facebookの地元の友達の子供たちの写真を、いつもなんだか見守るような、
遠い、優しい気持ちで見ている。


私たちはいつもスーツケースを抱えて、国から国を跨ぐような人生を送っている。
傍からみると「グローバルだね」の一言で片付けられてしまうことが多いけど、
新しい土地に居場所を作って、またそこを去ってどこかで一からやり直す人生は、なんだか独特の図太さと、諦めのようなものをまとっていく。


INSEAD生といるとほっとするのは、
みんな、いつか誰かがこの場所を去っていくかも知れないことを知っていて、
それでも温かく受け入れて、いまを見て、その瞬間瞬間を精一杯一緒に楽しもうとしてくれるからなんだと思う。

サンフランシスコにいる同級生も、香港だったりオーストラリアだったり、どこかに何かを置いて、ここに人生を移してきた人たちが多い。
彼らといると、なんだか何も言わなくても、どこかに何かを置いてくることの複雑さのようなものを、分かり合えているような感じがする。

ふっと誰かの携帯に親から電話がかかってきて母国語で話し始めたりする、その感覚や、
新しい土地で、誰かが結婚したり、誕生日を迎えたり、人生を一歩ずつ踏み出していくそのひとつひとつを、お互いに何も言わないまま、優しく見守っている。

こうしてみんながそれぞれ母国ではない場所で新しい生活を築きながら頑張っている様を、クラスメイトの全てが、そっと、静かに、でも熱く応援し合っていて、
どこにいても、なんだか背中を支えられるような気持ちになる。


私たちはまるで、温かい、世界に広がる大きな居場所みたいだ。


Comments

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Comment Post















管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

Trackbacks URL
http://yumemora.blog54.fc2.com/tb.php/402-67649b47

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。