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ここに来てから 


本当は、立ち止まったら、ここに来たことを後悔してしまいそうだった。
思い出さないようにしても、何度も、パリの友達の顔や、あのゆったりとした街の情景が頭をよぎった。

カリフォルニアの夕食は早くて、胃が慣れてくれなくて苦しかったし、太陽に晒されたワインはなんだか濃くて、喉がねっとりする感じがした。


友達からは、2ヶ月の期限で部屋を借りていた。
これで仕事が決まらなかったら、もう諦めようと思っていたし、2ヶ月あれば、仕事が見つかるかどうかもここで向き合わないといけなかったことも、なんとなく見えるような気がした。

フランス時間から動かせないままだった腕時計。



あれから2ヶ月が経ち、予想通り今年分のビザはなくなり、気になっていた企業には全部レジュメを送り終わってやることもなく、本当は不安で仕方なかった。

最終的にちょうど2ヶ月でオファーが出て、ハウスメイトに恵まれた新しい部屋に引っ越せたことは、本当に奇跡に近かったと思う。

全ては偶然の産物で、でもその陰には、数え切れないほどの人々の助けがあった。
感謝しても感謝しきれないくらい。




2ヶ月の間に日差しの中での夕食にも慣れて、濃いワインも美味しいと思うようになった。
1ヶ月前に参加した結婚式では新しい人に挨拶ばかりしていたのに、週末の結婚式では、彼らが傍にいるとほっとする存在になっていた。



久しぶりに家具を買って、久しぶりに人に借りているわけじゃない鍵をキーホルダーにつけたら、初めて自分の部屋が、なんだかほっとする居場所のような感じがした。

しばらくは、この街にいるような気がする。



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