自分のためのBoard of Directors 


今回、サンフランシスコで、新しくPersonal Board of Directors(PBOD)というグループを作ることになった。


それぞれの会社にはBoard of Directorsがいて、会社にとって重大な決断をするときには、彼らに相談して意見をもらったり了承をもらったりすると思う。

だけど本当は、会社だけじゃなくて人生にも大変なことは起こるもので、PBODは、そんなときに相談できる、自分個人のためのボード。


INSEADの卒業生たちの中で密かに実施されてきた試みで、世界中で、もう何年も続いてきた活動らしい。
サンフランシスコとベイエリアには既に二つのグループがあって、私たちは三つ目の新しいグループになる。


それぞれのボードは約7~10人で構成されていて、月に1度、4時間、密室でひたすら話し合う。
携帯の電源を切り、椅子を丸く並べて、結構・・・・・熱い。


この集まりの過程で一番大切なことは、"code of confidentiality" - この中で起こったことは絶対に秘密であるということ。


ここで交わされることは、たとえば、「先週○○という映画を観たよ」というカジュアルな会話さえも、グループ以外へは絶対に漏らさない。

交わされる会話のひとつひとつが何を示唆するのか推測することは不可能で、たとえば奥さんの前で「そういえばあの映画・・・」と話をして、奥さんが、「あれ?あの映画観てないって言ってたじゃない?!」という話になることもある。

また、たとえ誰かが「アルコール依存症だ」という話をしたとしても、次に会ったパーティでは何事もなかったかのようにその人にお酒を勧める、という、ちょっとした態度にも反映される。



ここで交わされる会話は、もうすぐ破産しそうだとか、会社で大きな虚偽行為をしているとか、浮気をしていて離婚するかも知れないというような、本当にプライベートな、友人や同僚や家族にさえ話しづらいディープな内容に至る。

先週の初めてのキックオフがあって、4時間が終わった頃には本当に本当にぐったりしていた。


みんな、こんなにも人生にいろいろなことがあって、もうダメだと思った瞬間があって、それでも、みんな一人で這い上がってきたんだと思った。

この4時間が、バーでのただのカジュアルなcatch upだったら、私は彼らの人生の1%も知らないままだったと思う。


もう何年もこの会合を続けている先輩たちは、口を揃えて、このグループは人生に素晴らしい支え、助けを与えてくれたという。

たった4時間のミーティングだったのに、0歳からの自分が曝け出されたような気持ちになって、7人分の人生の移り変わりを見せられた気持ちになった。

これから私たちの中でどのようなドラマが繰り広げられていくのか、怖いような、ワクワクするような気持ちになる。


Board_of_Directors.jpg

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