いま目に映るこの景色を 


船の甲板には、日本では決してみることのないような、高い帽子を被った人や、水色のスーツを着た人たちが溢れていて、私たちはなんだか、メルヘンの世界に迷いこんだかのようだった。


Boat 1


真っ暗な空と光る星と
遠くに見えるキラキラした夜景の中
目に映る二人を見ていた

まるで、視野の中に収めることで、二人を囲ってしまえるかのように
この世の何もかもからも、守ってあげられるかのように


デッキに遠く響く音楽を聴きながら
心の中で何度も思った


どうか
二人が私の目に見える この景色を
私が忘れてしまいませんように
私の心が覚えていられますように

たとえ他の誰も見ていなくても
この二人さえ忘れてしまったとしても
私は覚えていられますように


そうしていつの日か
ものすごく辛いことがあったとして
それでも、この瞬間があったからよかったと
思えるように

何があっても何度でも
思い出せるように




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