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土曜日の朝 


くぅくぅと泣く、濡れた塊を抱いて病院へと車を走らせながら
この子が助かるんだったら何もいらないと思った

腕に乗せられた頭を
改めて、小さいなぁと思った


どうして、夜中に起こしてくれなかったんだろう
苦しかったなら
もっと泣いたり、ひっかいたりしてくれてよかったのに

目が覚めたときに、視界の片隅に入った
哀しそうな苦しそうな目を何度も思い出した
どうしてもっと早く目を覚ましてあげられなかったんだろう


病院に入ったっきり、二度と出てくることのできなかったふゆのことを思い出した
雪ちょんが助かるなら、仕事もお金も楽しいことも、この生活も
何もいらないと思った

私はいつもこんなとき
ただ、祈ることしかできない


淡い太陽に包まれた、まだ静かな街は
なんだか夢みたいにキラキラしていて
あの、晴れた土曜日の朝を思い出した


車の中でくぅくぅと泣く私たちが、あまりにも対照的で
なんだか世界でふたりぼっちみたいな気持ちになった







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