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テンプルの中で 


テンプルの中には、亡くなった人たちの写真が山のように積み重なっていて
柱には、彼らを恋しがる言葉や、悲しみの声が溢れていた。
すすり泣く声や、黙って何かを見つめている人。
たくさんの死がそこにはあって、
それでも、テンプルの中には
死と同じだけの、たくさんの愛が溢れていた。

ひとつひとつの死は、みんなの愛情で包まれていて
泣く声や涙は全部、彼らを大切に思う人々から流れていた。
産まれてきてから、彼らはたくさんの素晴らしい時間を過ごして
だからこそ、こうしてテンプルにたどり着いたんだろう。


誰かがふいに、
「生きていることは素晴らしい!」
と叫んだ。


その声を聞きながら、それでも
死んでしまった人たちも、一度は生きていて
そして素晴らしい人生があったんだと思った。

それは、決して悲しいことじゃない。



私たちはいつか、必ず死んでしまう。
それでも、その日が来るまでに
私たちはたくさんのものを愛して、たくさんの人たちに愛されて生きる。

それが人生というものなんだと思う。


テンプルの中で、涙を流す人たちの声を聞きながら
私の愛する人たちのことを思った。
一緒にキャンプしている人たちや
いまこの瞬間、プラヤに散らばって元気に遊んでいる友達たちのことを思った。
キャンプに戻ったら、彼らがいて
私は、その体に触れることさえもできる。

その数はかぞえきれなくて
なんて美しいものを、私は持っているんだろうと思った。


世界に散らばっている、もう会わなくなってしまった人たち。
遠くに離れてしまった人。
いつか愛した人。
私の人生を変えた人たち。

もう二度と会えなくても
彼らがまだこの世界のどこかで生きていて
彼らの人生がちゃんと続いているということは
奇跡のように素晴らしいことだと思う。


私たちの時間は限られていて、私たちが使える時間にも制限がある。
私たちは、一時に限られた人たちとしか、関係を持つことはできなくて
それぞれの人生は、時と共に変わってゆくし
どうしても、誰か手放さないといけない時もある。
そしていつか死んでしまうとき、
私たちは、全ての人たちの手を離す。


そのことを考えながら
それでも
みんなと出会えたことを、とても光栄なことに思った。

人生の一瞬に、彼らの人生と私の時間が重なって
奇跡的に思い合って、愛し合えたこと。
そして、過去に出会ったたくさんの大切な人たちが、今でも世界のどこかで生きているということ。

死んでしまった人たちを思う、悲しみの中で
改めて、私の持っている、たくさんの美しいものたちのことを大切に思った。


IMG_8324.jpg



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