いのち 


昔、雨の日に車が滑って
そのまま回転していた、その瞬間のことを思い出した

絵に描いたように、スローモーションで動く世界の中
ただ、隣の命が無事でありますように
どうか、運が私にありますように、と祈った


目を開けた瞬間の
祈ることしかできない気持ち



彼も、同じ気持ちだっただろう


まだ幼いふたつの命を守りながら
手の届かなかった、最愛の、自分よりも大切なその命が
どうか無事でありますように
神様、
どうか運がありますように、と


大きな音が響いて
痛みの中
目を開けた、その瞬間に
何もかもを捧げると

お願いだから夢であってほしいと

すべてが嘘であってほしいと

そうできるのなら
もう二度と
何も願わない


たったひとつのボタンを
神様は、どうしてかけ違えてしまったのだろう



私たちが欲しがっているもの
毎日の小さなdisappointmentやdissatisfactions

そのひとつひとつが
なんて浅はかで意味のないものだということを

人生は、こんな風にして突然終わるものだということを

この世で何よりも大切なものを
もう一度手に入れられるものなら何もいらないと思うのだということを

それ以外のものなんて
人生にとって何の意味もないものだということを


大事なものを手にしているとき
これさえあれば他に何もいらないと


私たちはどれだけ気付けるだろう

どれだけありがたいと思えるだろう

どれだけ大切にできるだろう






Rest in Peace, Radhika.
My deepest condolences to my dearest friend, Jerome, and to your children.


Radhika Angara Memorial Fund
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